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今日も明日も

第59章 Love×Love×Love


多分いつものように、憎まれ口叩いてタクシーを呼んだんだと思う


だけど

だからなんで
その、帰りついた家に
…しかも同じベッドにこいつがいるんだよ



「ちょっと…っ、起きろって」

俺を抱き締め、気持ち良さそうに眠るそいつの至近距離にあるおでこをペシンと叩いた

下手に動くとそれこそキスしそうな位近くに顔があるってのがよろしくない

「~~……」

1回叩いた位じゃ反応しないか

そう言えばこいつ、昔から眠りは深い奴だった

考えてみたらこいつとくっついて寝たのなんかもどれくらい振りだろうな


でもそれは過去であって
若いから何も考えないでノリでやってたのもあって


今はヤバいんだって
こんな状況、洒落にならないんだって!


吐息が首に掛かるだけで耳が熱くなる
体温を感じるだけで、心臓が痛くなる

無意識に回された手が体を撫でる度に、息が出来なくなる


だから敢えてくっつかないようにしてたのに

関係を壊したくないから、必死に頑張ってきたのに


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