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今日も明日も

第62章 SS : カレとメガネと


N side


普段見せない姿を不意討ちで目にするって、絶対ヤバいと思う

前以て分かってるとそこまで動揺もしないけど

束の間の昼寝中とか
脳みそごとだるだるな状態の時に

何となく気配を感じて目を開けた瞬間にそれが視界に飛びこんできたら

俺、間違いなく一瞬心臓止まる自信ある


そして今まさに
俺の名前を呼ぶから、ゆっくりと目を開けたら

「…っ、相葉さん」

そこには、いつもと少しだけ違ったこいつがいて

茶色、っつーか鼈甲?色のフレームが
少し顔より大きく見えるのは形のせいか

そこに嵌められたレンズの向こうの細められた瞳


こいつの顔なんか散々見てるのに
…なんなら触りつくしてるのに

このたった1つのメガネにやたらと心臓がドキドキしてしまう


相葉さんのメガネ姿だけは慣れない

やたら恥ずかしくて顔を正視出来なくなってしまう


「おはよ、にの」

爽やかに笑ってんじゃねぇよ

「…はよ」

ぷい、と目を逸らした俺の顔が、…熱い



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