今日も明日も
第62章 SS : カレとメガネと
顔を赤くして横を向いた俺を、こいつが見逃す筈もなくて
「どしたの?」
不思議そうに、更に顔を近付ける
ってかさ
俺はリビングに寝っ転がって眠っていて、お前の顔が真上にあるってどういう事?
何、押し倒した状態になってるわけ?
「…どうもしないから、どいて」
「だってにの、顔が真っ赤。…熱でもあるんじゃないの?」
背けた頬と床の間に手を入れて、上向かせようと相葉さんが動いた
だーかーら!!
顔!近付けんなっつーの
たかがこんなアイテム1つで動揺する俺もおかしいと分かってる
でもダメなもんはダメなんだから仕方ないだろ
例えばさ…
このまま顔がもっと距離をなくして
キスをしようと吐息が触れて
そのメガネが邪魔だと知った時に、瞳をすっと閉じてゆっくりとそれを外して
広げたまま離れたとこに手を伸ばして置く……
そして再び距離が縮まって…
〰…ヤバい!
考えただけでぞくぞくする
だって俺、相葉さん限定のメガネフェチなんだから
掛けたまま色々されちゃったら……
おかしくなる、絶対
だけど見ていたいと思うのもホント
……困っちゃうよね
End