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今日も明日も

第66章 蜜月


寝室に戻った俺は、当たり前のように半分空いてるベッドに飛び込んだ

「仕事は?行かないの?」
相葉さんが不思議そうに訊ねるから

「んー、なんか怒られた。仕事は今日はダメだって」
“首がどーのって言ってた“

「え、あ、マジで」
少し慌てた相葉さんが突然俺の首回りをまじまじとチェックして

ひととおり見た後に


「これか…」
苦笑しながら俺の髪を撫でた

「え?」


「…キスマーク、いっぱい」
「嘘…っ」

「今日1日で薄くなるかな……」

ベッドサイドにあるちいさな鏡を俺に渡して

それを受け取った俺は自分のそこを映して


「あちゃー……」
マネージャーにいかにも情事の後をばっちり目撃された恥ずかしさに顔が熱くなっていく


「にの」
「あ?」

そんな俺にはお構い無しに相葉さんが俺を抱き締めて

「今日はずっとイチャイチャしよ」
なんてニヤニヤしてて

内心は俺も嬉しくて仕方なかったけど


「もう、痕付けるのダメだからね」
ちょっとだけ怒ったように睨んでから

…それでもやっぱり嬉しいのは滲み出ちゃって

にやける顔を見られないように、俺は相葉さんの首に腕を巻き付けて


その項に唇を埋めた




End

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