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今日も明日も

第66章 蜜月



『後30分程で着きますから、支度してくださいね』

マネージャーからの電話

時計を見て、すっかり朝だと言う事に愕然とした

「ちょっと相葉さん…っ、もう7時半!!」

「え、マジで?!……あ、そう言えば」
“俺は今日オフだった“

「ずるいーっ」

こっちは腰は痛いわ体は怠いは最悪なのに

「今日はこっちに帰っておいで」
のほほんとベッドの上で両手を広げる相葉さんを一睨みしてから

仕方なくのそのそと身支度に入る



*********

相葉さんちにいる、と言う俺を何の疑いもなく迎えに来たマネージャーが

俺を見るなり顔を赤くして

その後に少し怒ったような、呆れたような顔表情を浮かべると


「…今日は体調不良って事にしますから休んでください」

なんて、溜め息混じりに睨まれた


「へ?なんで?」

話が見えなくてボケッとしてしまった俺に



「首、大変な事になってますから!…あと首の下あたりも」

“相葉さんにも、気をつけるように言ってくださいね!“

吐き捨てるように言ったマネージャーは、調整がどうとか言いながら急ぐように帰ってしまって

未だに意味が分からない俺は暫くの間、立ち竦んだ後
ぽてぽてと相葉さんのいるベッドに逆戻りした

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