Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第6章 死神
狛犬「お前…大安の時以外暴れねぇんじゃなかったのかよ…?!」
死神「クク…獲物見つけた時は別や…」
狛犬「涼野くんを危ない目に遭わせやがって…許さねぇ…!!」
死神「クク…狂犬の血…もう一回味わせろや!!」
聖輝「あっ危ない!!」
キィンッ!!
聖輝「えっ…?!」
狛犬「へへっ…俺の犬の手にかかればそんなもの怖くねぇよ!!」
死神「このクソ犬が…!!」
狛犬「お前と殺るのって初だよな?俺の強さを見せてやるよ!!」
聖輝「こっ狛犬さん…!!」
狛犬「アォォォーン…!!!」
死神「なっ?!」
狛犬「さぁ…ここからが本当の勝負だ…!!」
聖輝「…!!」
僕は目が離せなかった。
遠吠えをした狛犬さんは、今までの穏やかな雰囲気とは全然違っていた。
魔界に住みついた犬のように恐ろしい眼と鋭い牙をしていた。