Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第6章 死神
シュッシュッ
キィンッキィンッ
狛犬「あははっ!遅い遅い!」
死神「こいつ…!!」
狛犬「おらぁ!!」
バコッ!!
死神「ぐわっ…!!」
聖輝「?!」
死神「くっそ…殺りやがったな…?!」
狛犬「ガルルル…さすが死神…俺のパンチ受けて一発KOしない…」
死神「…!!」
シュッシュッ
狛犬「噛み砕き!!」
ガブッ
死神「ぐわぁー!!!」
聖輝「ひぃっ…!!」
死神「こ…この犬が…!!」
狛犬「犬は人に感情移入するもんなんだよ…涼野くんの為だったら…お前を殺しても構わない!!」
聖輝「狛犬さん…!!」
死神「…クク…ククク…あははっ!!悪霊退散……!!」
シュッシュッシュッ
聖輝「いやぁー??!」
狛犬「なっ?!」
聖輝「なっ何これ……ちっ…血…?!」
僕の身体のあちこちから血がポタポタと垂れてきた。
死神「あははっ!!綺麗だ…最高だ…まさにこれこそが芸術!!」
狛犬「この野郎…!!」
死神「クク…死ね。」
シュッシュッシュッ!!
狛犬「ゔっ!!」
聖輝「狛犬さん?!」
死神「クク…腹部集中狙い…血いーっぱい流して堕ちろ。」
狛犬「くっそ…!!」
死神「俺の鎌鼬…受けて立てる者は誰一人いない……」
狛犬「ハァ…ハァ…」
死神「狂犬の血…絞り出してやる!!」
シュッシュッシュッ!!
狛犬「うわぁー!!!」
聖輝「狛犬さん!!!」
鎌鼬をモロ受けた狛犬さんはその場に倒れてしまった。