Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第6章 死神
聖輝「あっ…あぁ…!!」
まっ魔王が…何でここに…?!
魔王「えらい血流しとるな、救急車呼んどるから早よ行かな。」
狛犬「ぐっ…これくらい大丈夫だ…」
魔王「あほ!人間3分の1の血漏れたら死ぬんや。命粗末にすんな。」
狛犬「でも…」
聖輝「こっ狛犬さん!!あの…ここは魔王さんの言うことを聞いてください!!」
狛犬「魔王…?」
魔王「…早よ行くで。」
狛犬「うわっ?!ちょっ降ろせよ!!」
魔王さんは狛犬さんをお姫様抱っこして教室を出た。
聖輝「……。」
死神「……す……」
聖輝「えっ…?!」
死神「いつか……必ず……殺す……!!」
聖輝「?!」
僕は怖くなって急ぎ足でその場を離れた。
狛犬さんは運ばれる途中、多量出血で意識を失ったが、奇跡的に病院内の輸血量が足りて一命を取り留めた。