Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第6章 死神
聖輝「狛犬さん……」
狛犬さんはベッドで眠っている。
聖輝「ごめんなさい…!!僕が…狛犬さんの忠告無視したから…!!」
魔王「…大丈夫や。お前のせいちゃう。」
聖輝「ぐすっ…でも…僕…僕のせいで…2回もケガさせちゃったし…!!」
魔王「こいつはお前のこと責めてない。わざわざお前を助けに来てくれたんやろ?それだけお前を大切に思ってる証拠や。」
聖輝「ぐすっ…魔王さ…!!」
魔王「……。」
ギュッ…
魔王は何も言わず、僕を抱きしめ返してくれた。
聖輝「…助けてくれて…ありがとうございました…!!」
魔王「……。」
魔王がいなかったら…
僕も狛犬さんも…
殺されていた。