無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

安田「僕な…実はケンカとか嫌いやねん。」


聖輝「えっ？そうなんですか？」


安田「うん…暴力やったら何も解決せんし…ケンカが強いから偉いって考え方もおかしいと思うねん…」


聖輝「僕も…そう思います。」


安田「ケンカしてもさ…傷つくだけやんな…？」


聖輝「はい…僕もこの間…ケガを…」


安田「えっ…？！」


聖輝「あの…死神にちょっとケガさせられて…」


安田「死神……」


聖輝「でも、その時に助けてくれた人が2人いたんです！」


安田「えっ？」


聖輝「1人は狛犬さんといって、僕が死神に狙われた時に助けにきてくれたんです。」


聖輝「狛犬さんは入学式の時、さが高の不良達に絡まれてた時に助けてくれたんです。そこから仲良くなって…ずっと僕のこと気にかけてくれるんです。」


安田「へぇ…」


聖輝「でも…死神のせいで…狛犬さん大ケガしちゃって…大ピンチの時に…魔王が現れたんです！」


安田「魔王…？」


聖輝「はい！死神を一瞬で倒して、狛犬さんを病院まで連れて行ってくれたんです！」


安田「魔王が…？」


聖輝「魔王がいなければ…僕も狛犬さんも…殺されてました…」


安田「…よかったね…狛犬さんも救われて…」


聖輝「はい…本当によかったです…」


安田「…狛犬……」


聖輝「えっ？」


安田「あっいや…何でもないよ。」


聖輝「？？？」


安田「ふふ、僕こっちやから、またね。」


聖輝「あっはい！ありがとうございました！」


安田さんと別れ、僕は病院へ向かった。