
Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第7章 桜蘭(さくら)
櫻井「お前…誰の女に手出したか分かってんの?」
「はぁ?知らねぇよ…!!」
若井「櫻井様!!どうかなさいましたか?!」
櫻井「いや、こいつが勝手に聖子ちゃんをホテルに連れて行こうとしてて。」
若井「なっ?!」
「勝手にって…俺はな、この会員証をボーイにちゃんと見せたんだよ!!」
櫻井「はぁ?だからって俺の女に手出していいことにはならねぇだろ。」
「さっきから俺の女女って…お前何様なんだよ?!」
若井「なっ?!こっこの方を知らないんですか?!」
「はぁ?知らねぇよこんな奴!それに俺はこいつに殴られたんだ!!暴行罪で訴えてやる!!」
櫻井「あっそう。勝手にすれば?」
「随分態度がデカイな…若僧が…!!」
若井「やっやめてください!!この方を誰だと思ってるんですか?!」
「だから知らねぇって言ってんだろ?!」
若井「この方はな…櫻井財閥の御曹司櫻井翔様です!!!」
「櫻井…財閥…?」
聖輝「えっ?!」
櫻井財閥といえば、日本で一番大きいグループで、海外でも名が上がるほどだ。
「さっ櫻井財閥の御曹司だと…?」
若井「しかも櫻井様はこのお店のオーナーであり、一番の貢献者です。」
「なっ?!」
櫻井「そういうことだから…聖子から離れろよ。」
「くっくそっ…!!」
聖輝「櫻井様……」
櫻井「このカードもういらねぇよな?」
「あっ…!!」
櫻井「破棄しといて。それと、こいつ2度とウチに来ないように始末しといて。」
若井「かしこまりました。おーい!頼んだ!」
「「はい!」」
「おっおい離せ!!会員証のお金返せ!!」
若井「ご利用ありがとうございました。」
「覚えとけよ!!」
男はボーイ達に引きずられ、店の外に追い出された。
