Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第7章 桜蘭(さくら)
〜聖輝side〜
聖輝「ハァ…ハァ…ここだ…」
松本「へぇ…この高校にいんの?」
聖輝「はっはい…春樹くんサッカー部だから…部活やってると思うんです…」
松本「でもさ…ほとんど人いねぇぞ?」
聖輝「はい……あっ…」
部活帰りの生徒達が校舎から出てきた。
聖輝「すみません!」
「はい、何ですか?」
聖輝「あの、2年生の神崎春樹くんっていますか?」
「神崎……あぁ、サッカー部の?サッカー部だったらついさっき活動終わって帰ったと思いますよ。」
聖輝「そっそうですか…ありがとうございます!」
松本「…チッ…」
聖輝「あっえっと…つっ通学路行ってみましょ!」
松本「ハァ……」
聖輝「春樹くーん!!春樹くーん!!…いない…」
松本「ったく…どこにいんだよ……」
聖輝「ハァ…春樹くん何処にいるんだろう…?」
松本「ハァ……」
「あれ?ルーキー?」
聖輝「あっ優誠くん!」
優誠「何やってんだよ?」
聖輝「あっあのね!青葉向陽高校の制服きた子見なかった?!」
優誠「青葉向陽高校?」
聖輝「そう!あのね、サッカー部なんだけど…こう黒いアディダスのカバンで…サッカーのフェルトのストラップ3.4個ついてるんだけど…」
優誠「フェルトのストラップ…黒いアディダスのカバン……ん?何か記憶にあるような…」
聖輝「えっ?!本当?!」
優誠「おう、何か綺麗な女の人とあの商店街の裏道通っていたような…」
松本「裏道って…立ち入り禁止の倉庫がある。」
聖輝「?!もしかして…ありがとう優誠くん!!」
優誠「おっおう!」
僕達は急いで立ち入り禁止の倉庫へ向かった。
優誠「…隣にいた奴…誰?」