テキストサイズ

Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第8章 小山さん



聖輝「こっ小山さん殴ると退学になっちゃうの?!」


優誠「あぁ…不思議だろ?俺さ、何で小山と退学が繋がるのかって気になって調べてみたのよ、そしたらさ。」


聖輝「そっそしたら?」


優誠「校長と小山って叔父と甥の関係らしくてさ、子どもがいない校長にとって小山ってめちゃくちゃ可愛いらしい。」


聖輝「そっそうなんだ…!!」


優誠「実際過去に小山に絡んだ生徒は全員即退学にされてるデータも見つかったし。」


聖輝「へぇ…小山さんってすごい守られてるんだね…」


優誠「ただ、小山って…事故のショックのせいか、記憶障害があるらしい。」


聖輝「えっ?」


優誠「何か、人の名前や顔を覚えるのが苦手らしくて、それが原因で勤めてた会社もクビになったらしい。」


聖輝「えっ…?!」


優誠「何処行っても記憶障害が原因で雇ってもらえず、やっとのことで採用されたのがこの学校の管理人の仕事。」


優誠「ここだったら正味名前とか覚えなくても仕事のやり方さえ覚えておけば勤まるから。」


聖輝「なっなるほど…」


ガラガラ…


猪塚「すまんすまん!ちょっと電話してたら遅れたわ。さてと、授業やるか!」


聖輝「電話……」

また合コンかな……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ