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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第8章 小山さん



聖輝「ハァ…何で僕が…」

しかもいつもより重いし……

コンコンッガラガラ…

聖輝「失礼します…あの、猪塚先生の机は…」


「あぁ、ここだよ。」


聖輝「あっありがとうございます…」


ドサッ


聖輝「ハァ…重かった……」


「ったく…また警察沙汰かよ…」


「まったく…こいつだけは本当に手がかかる…」


聖輝「えっ…?」


「ハァ…校長の権力がなかったら間違いなく刑務所行きだぜ…?」


「でも…こいつだけは誰にも止められない…恐ろしすぎて…」


聖輝「……。」

先生達…何の話してるんだろ…

「あの〜…」


聖輝「ひゃあっ?!」


「「「「??!」」」」


僕の叫び声が職員室に響き渡った。


聖輝「びっくりした…もぉ小山さん…!!」


小山「すっすいません…あの…何されてるんですか…?」


聖輝「いや…猪塚先生に頼まれて資料を運んでました…」


小山「またですか…?よく使われますね…」


聖輝「はい……」


「きみ!!職員室で急に大声出すんじゃないよ!!」


聖輝「すっすいません!!」


「ったく…こっちはこっちで忙しいのによ…」


小山「すっすいません…僕のせいなんですよ…」


「えっ?あっいや…こっ小山くんだったら仕方ないなぁ…」


聖輝「えっ…?」


「小山くん!お仕事お疲れ様、お茶飲む?」


小山「いっいえ…大丈夫です…」


「小山く〜ん!夜飲みに行かない?いいお店見つけたんだよね〜」


「小山くん!これプレゼント!受け取って!」


小山「はっはぁ…あの…」


聖輝「小山さん…?」


小山「あっあの…ちょっとこっちでお話しましょう。」


聖輝「えっえっ?」


僕は小山さんに腕を掴まれ、職員室を出た。

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