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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第8章 小山さん



聖輝「……。」


僕は今涼野聖輝じゃなくて、聖子になっている。


理由は一つ。


聖輝「ここか……」


櫻井様とのデートに着て行く為の洋服を買いにZEBRAに来ていた。


聖輝「よっよし……」


僕は思い切って店内に入った。


聖輝「わっわぁ…!!」

いっぱい服がある…!!

聖輝「えっと…どれ買ったらいいんだろう…」


「いらっしゃいませ。」


しどろもどろしていると店員さんが僕に話しかけてきた。


聖輝「あっこっこんにちは!」


「今日はどのような洋服を探していますか?」


聖輝「えっ…えっと…でっ…デートに着ていく洋服を…」


「デートですか?ちなみに普段どのような服を着ていますか?」


聖輝「えっ?えっと……」

どんな服…?

女の子ってどんな服着てるの…?

聖輝「えっと…えっと…」


「お客様の雰囲気ですと、ガーリーファッションとかどうですか?」


聖輝「がっガーリー?」

ガーリーって…ガリガリの意味…?

「そうですね…こちらのワンピースとかどうですか?」


聖輝「わぁ…可愛い!」


「このワンピースにカラーのトップスを合わせてもらうと、より可愛くなりますよ。」


聖輝「おぉ…すごい…」


「あとはですね…こちらの白レースのワンピースとかもいいと思います!」


聖輝「あっ可愛い!」


「春モデルなので、見た目も優しく見えますよ。」


聖輝「えぇ…どれがいいんだろう…」


「お客様、つかぬ事をお伺いしますが、相手の男性はどのような方ですか?」


聖輝「えっ?相手の男性ですか…?」

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