Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第8章 小山さん
「はい、男性のタイプによってどの洋服が合うのか変わってきますので。」
聖輝「そっそうですか…えっとですね…あの…大学生の方で…スーツをよく着ています…」
「スーツですか?学生さんなのに珍しいですね。就活生ですか?」
聖輝「あっいえ、あの…お金持ちの方なので…ちょっとお高いスーツを…」
「あぁ…なるほど…でしたら安っぽいお洋服はNGですね…」
聖輝「そっそうですか…」
「でも、ZEBRAではリーズナブルだけど洋服の質やデザインにはこだわっていますので、安心してください!」
聖輝「はっはい!」
「彼がお金持ちだったら…清楚な感じがピッタリだと思うから…ちょっと待っててください。」
聖輝「はい!」
僕は店員さんに全てを任せた。
だって女の子のファッションとか分かるわけないから…
聖輝「すごい…いろんな服があるなぁ…」
「お待たせしました、こちらの洋服、試着してもらってもいいですか?」
聖輝「はっはい。」
僕は試着室に入って、店員さんから渡された洋服を着た。
「いかがですか…?」
聖輝「これ……」
「……。」
聖輝「…すごくいいです…気に入りました!」
「ほっ本当ですか?!」
聖輝「はい!」
「ありがとうございます!実はこれ…私がデザインしたんです。」
聖輝「えっ?!そうなんですか?!」