Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第10章 武田信玄
聖輝「えっ…ここ…?」
一つだけドアが違う……
聖輝「どっどうしよう…もう帰りたい……」
ガチャンッ
聖輝「?!」
なっ何…この音…?!
聖輝「……よっよし……」
僕は恐る恐る目の前にあるドアを開けた。
ガラガラ…
聖輝「しっ…失礼します……」
部屋に入ると、辺りが真っ暗で何も見えなかった。
聖輝「あっ…あの…武田信玄さん…?」
『疾きこと風の如く…』
聖輝「?!」
『徐かなること林の如し…』
聖輝「まっまた…!!」
『侵掠すること火の如く…動かざること山の如し……』
パチッ
聖輝「ひゃあ?!」
突然部屋が灯りに包まれた。
「我が隠れ家によく来たな…涼野聖輝……」
目の前に武将着を来た男が立っていた。