Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第3章 入学式
聖輝「……。」
校舎の中はボロボロだった。
ヘコんだ壁に落書きの嵐。
とても学校運営している場所とは言えない。
聖輝「……あっ…」
時計を見ると7時半。
通りで静かだと思った。
聖輝「早く来すぎちゃった…」
制服もないし…どうしよう…
「あの〜…すいません…」
聖輝「えっ?」
後ろを振り返ると、作業着を着た男の人がいた。
「あの…えっと…部外者の侵入はちょっと…」
聖輝「あっ!すっすみません!!僕…実はこの高校に入学する者でして…」
「えっ?!きっきみが…?」
聖輝「はっはい…あっあの…急に入学することになったので…制服がないんですけど…」
「あっそうなんですか…あの…予備ならありますけど…」
聖輝「かっ貸してください!」
「はっはい…こっこちらへ……」
僕は作業着を着た男の人についていった。