Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第3章 入学式
「……。」
聖輝「…あっ…あの…」
「はっはい…なっ何でしょうか…?」
聖輝「あの…あなたは…?」
「えっ?!あっはい…えっと…かっ管理人の小山って言います……」
聖輝「小山さん……」
小山「はっはい……」
小山さんは不気味なほど目がキョロキョロ動いている。
歩く姿勢もぎこちないし、オドオドしてるし…まるで挙動不審。
まぁ、こんな学校で仕事してるんだから仕方のないことなんだろう。
小山「あの…こっここに制服が……」
聖輝「あっありがとうございます…」
小山「でっでは…僕はこれで…」
聖輝「あっ!あの、一つだけ…」
小山「なっ何ですか…?」
聖輝「校長室に行きたいんですけど…何処にありますか?」
小山「こっ…?!校長室ですか…?」
聖輝「はっはい…」
反応一つひとつが怖いよ…
小山「えっと……案内します…」
聖輝「あっ…すみません…ありがとうございます…」
僕は予備の制服に着替えて、小山さんに校長室まで連れて行ってもらった。
聖輝「小山さん…ありがとうございました。」
小山「いえ…じゃっじゃあ…」
そういうと小山さんはさっさとその場を離れていった。
聖輝「…変わった人だな……」