Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第11章 ケルベロス
聖輝「あっ…これ……」
櫻井「デジタルフォトフレーム。」
聖輝「あっ…この写真…」
フォトフレームに写っていた写真は土曜日にデートした時の僕達だった。
櫻井「初デートの記念として…残しておきたかったんだ…」
聖輝「わぁ…素敵ですね!」
櫻井「よかった、喜んでくれて。」
聖輝「こんな素敵なプレゼント…ありがとうございます!」
櫻井「これね、他にも写真入れることできるから、たくさん想い出が溜まるよ。」
聖輝「すごい!こんなものが売ってたんですね。」
櫻井「そうだね、フレームもすごい可愛いよね。」
聖輝「はい…これ、大切に使いますね。」
櫻井「うん。」
僕はしばらく写し出される写真を眺めていた。
聖輝「あの…櫻井様…」
櫻井「なに?」
聖輝「あの…さっ西園寺翔って…知ってますか?」
櫻井「西園寺翔?」
聖輝「はい…」
櫻井「あぁ…名前は聞いたことあるけど…どうして?」
聖輝「あっいや!あの……」
櫻井「聖子ちゃん?」
聖輝「…あの…実は……」
櫻井「ん?」
聖輝「…がっ学校で!セレブの子がいて…最近西園寺翔さんのことが気になってるらしくて…その…櫻井様もセレブだから知ってるのかなって…」
櫻井「なるほどね。」
聖輝「それに…顔が……」
櫻井「顔がどうしたの?」
聖輝「えっ?あっ…その…すごくカッコいいって…」
櫻井「へぇ…」
やっぱり言えない…
翔くんとケルベロスが同じ顔してるなんて…