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忠義「いや、家族の話になると浮かない顔してるから…」


聖輝「あっいや…その……」


忠義「…ごめん…さっき分かったところやのに…俺デリカシーなかったね…」


聖輝「いっいえ…」


忠義「…はい、ハンカチ。」


聖輝「えっ……」


忠義「また涙出てる…」


聖輝「あっ……」


忠義「ごめんな……」


聖輝「……。」


忠義「…さてと！えっと…話題変えよ！家族の話はなしで…うーんとね…」


聖輝「あの、大倉くん…」


忠義「えっ？」


聖輝「僕の話…聞いてくれますか…？」


忠義「えっでも…」


聖輝「大倉くんにだったら…僕のこと…話せる気がして…」


忠義「涼野くん…ええの…？」


聖輝「はい……」


忠義「……分かった…話…聞かせて？」


聖輝「…はい……」


僕は大倉くんに全て話した。


本当は思い出したくないことだってあるけど、大倉くんにだったら話せる…信用できるから…


途中涙のせいで言葉にならなかった時があったけど…それでも大倉くんは僕の背中をさすりながら何も言わず、僕の話を黙って聞いてくれていた。