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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第3章 入学式



聖輝「……あっ…」

そろそろチャイムが鳴る…

鳴る前に家に帰らないと…!!

「どけやコラァ!!」


「うるせぇ!!」


「お前どこ中だよ?」


「てめぇには関係ねぇだろ!!」


聖輝「?!」


多くの生徒が階段を登ってきた。


当然僕はその集団を避ける為に上に上がった。


聖輝「ハァ…ハァ…もう帰れないよ……」


ガシャーン!!


ドカッ!!


聖輝「?!また……」


何処の階も荒れている。


教室前にはクラス表が張り出されていた。


聖輝「……あっ……」

1年2組…

1年2組のクラス表に僕の名前が記されていた。


聖輝「こっここか……」

帰りたいけど…さっきの集団が階段で溜まってたらどうしよう…

聖輝「……ハァ…」


観念した僕は恐る恐る教室に入った。


「おらぁ!!」


「てめぇ…しばくぞ!!」


「面貸せや!!」


聖輝「……。」

ケンカしてる生徒しかいない…

どうしよう……

とりあえず、僕は一番前の空いている席に座った。


聖輝「…今日だけ…今日だけの辛抱だ……今日だけ…」

そうだ…入学式終わったら退学するんだ…

こんな学校…3年間も通うなんて…拷問だよ…!!

聖輝「はぁ……」


「おい、お前。」


聖輝「えっ…?!」


「ちょっと面貸せよ。」


聖輝「えっ…?!どっどうしてですか…?」


「あん?ちょっと気になるからだよ、ほらこっち来いや!」


聖輝「わっ?!」


僕はクラスメイト?の2人の男に絡まれ、何処かに連れて行かれた。

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