Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第13章 亀裂
松本「母親は元々身体弱い人だから…俺が働かないと家計が持たないんだよ…」
狛犬「もしかして…家計を助ける為に…働いてるの…?」
松本「…夕方は父親のお見舞い…夜中は工事現場で働いて…朝は新聞配達してる…」
二宮「うそ…そこまでしてたの…?」
優誠「まったく知らなかった…」
狛犬「ねぇ…何で相談してくれなかったの?俺達友達じゃん!」
聖輝「そうですよ!話してくれたら何か変わったかもしれないのに…」
松本「しゃべったところでどうもできねぇだろ?」
優誠「そうだけど…でも相談くらいは」
松本「相談しても何も解決しねぇだろ!金の問題だし…」
二宮「…そんなことねぇよ…ちょっとくらいだったら…俺らお金貸すよ?」
松本「はっ!そうだよな…お前ん家は金持ちだからお金に余裕あるもんな。」
二宮「いやっそういう意味じゃなくて…」
松本「いいよな!お前は何もしなくても金が入ってくるから。」
狛犬「ちょっとやめてよ!そんなこと言うなんて…松潤らしくないよ?!」
松本「俺らしいって何だよ?俺の何を知ってるの?」
狛犬「知ってるよ!小さい頃から松潤は正義感が強くて…優しくて…面倒見がよくて…カッコよかったもん!」
松本「正義感……」