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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第13章 亀裂



放課後。


狛犬「えーっと……あっ!松潤いた!」


聖輝「松本さーん!!」


松本「あっお前ら…」


二宮「潤くん…風邪?」


松本「げほっげほっ!大丈夫…ちょっと喉が痛いだけ…」


優誠「大丈夫かよ?声ガラガラじゃん…」


松本「あぁ…大丈夫…」


聖輝「外に出てきてよかったんですか?」


松本「うん…ちょうどお前らに話したいことあったから…」


狛犬「うん…」


松本「…あのさ、最近ケンカで殺られた奴のそばにトランプ置いてるの…あれ……俺の仕業なんだよね。」


聖輝「えっ…?!」


優誠「まっマジかよ…」


狛犬「まっまたまたぁ〜そんな冗談言って!俺らをびっくりさせようとしてるんでしょ?」


二宮「潤くん…自分が何言ってるか分かってるの?」


松本「あぁ…お前らには正直にしゃべらねぇとって思って…」


聖輝「そっそんな…でっでも何で…何でトランプなんか置く必要あるんですか?」


優誠「そうだよな…トランプ置く意味って何かあるの?」


松本「53人狩りとか…やろっかなって…」


二宮「はぁ?」


松本「ほら、ドラマとかでさ…ターゲットになった奴に薔薇の花とかキャンディとかさ、何かしら与えたりするだろ?それを真似してみたんだよ。」


狛犬「それ…本気の本気で言ってんの…?」


松本「あぁ…」


聖輝「あっあの…この写メ……松本さんに似てますけど…違いますよね?」


狛犬「あぁ!それね!きっと松潤にそっくりな人」


松本「俺だよ…それ…」


優誠「えっ?」


松本「サラリーマン殴ってるところ…さが高の制服着た奴に撮られた。」


聖輝「それ…横山さんのことですよね…」


松本「最近すっげぇイライラしててさ…ストレス発散の為にいろんな奴殴りまくったんだけど…写真撮られるとは思ってなかった…」


優誠「ストレス?」


松本「あぁ…」


二宮「ストレスって何だよ?」


松本「まぁ…いろいろあってな…」


狛犬「どうしたの?何か悩んでるの?」


松本「……今さ…父親が入院してて結構ヤバイんだよね…ウチ…」


聖輝「えっ…?」

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