Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第14章 クラウン
聖輝「はい!昨日の松本さんの姿を思い出してください。」
優誠「松潤の姿……」
聖輝「トランプでマジックするってことは…手使いますよね?」
狛犬「うんうん。」
聖輝「松本さんの手…ケガしてました?」
優誠「ケガ…いや、してなかった。」
聖輝「そう!ケガしてなかったってことは…このトランプの持ち主が松本さんじゃないってことだよね?」
優誠「そうか!犯人は事件起こしてる途中トランプで手を切った…ということは……」
狛犬「犯人は松潤じゃないってことじゃん!!」
聖輝「その通りです!!」
優誠「マジかよ…よくそんな証拠見つけてきたな!」
聖輝「うん!これで松本さんが犯人じゃないって証明できるよ!」
狛犬「あとは万引きだね…あれさえ無実が証明されたら松潤の退学は免れる!」
優誠「いやぁ…そこなんだよなぁ…無実証明するのもなかなか難しいし…」
聖輝「そうだね…」
狛犬「でもさ、今日万引きの瞬間目撃したバイトが来る日だよね?その人に話聞けば何か分かるかも!」
聖輝「あっそうですね!」
優誠「とりあえず放課後コンビニ行くか。」
狛犬「うん!」
キーンコーンカーンコーン
聖輝「あっ!!まずい、HR始まっちゃう!!」
優誠「おいおい、HRくらいいいだろ、優等生。」
聖輝「何言ってるの?!遅刻になっちゃうから!!」
優誠「おっおい!!」
狛犬「あははっ!真面目さんだね〜」
優誠「ったく…あいつは…」