Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第14章 クラウン
次の日。
僕は朝早く優誠くんと狛犬さんを屋上で会う約束をしていた。
優誠「横山が撮った写真の近辺を探ったけど…何もなかった。」
狛犬「そっかぁ…俺も特に証拠は見つけられなかったんだよね…」
優誠「聖輝は?何か見つけた?」
聖輝「うん!あのね…これ。」
優誠「えっトランプ?!」
狛犬「これ何処で見つけたの?!」
聖輝「えっ?あっあぁ、コンビニの近くで通りすがりの人に貰って…」
優誠「マジで?!すげぇ!!」
狛犬「このトランプ何か証拠にならないかな?!」
聖輝「それがですね…トランプの側面見てください!!」
狛犬「トランプの側面?」
優誠「側面?側面……あっ!」
聖輝「気づいた?側面の半分に血がついてるの!」
狛犬「本当だ…血がついてる!!」
優誠「この血の量からするとこりゃあ相当切ったかもな…」
聖輝「そう!そこがポイントなの!」
狛犬「ポイント?」