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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第14章 クラウン



プチッ


優誠「コンビニに2回来て同じもの買ってるってどういうことだ…?」


狛犬「しかも1回目来た時栄養ドリンク4本も買ってたんだよね?おかしくない?」


聖輝「何で2回も来たんでしょうか…?」


小山「違う人物だった。」


狛犬「えっ?」


小山「同じ店に2回来て同じものを買うのはおかしな話です…ひょっとすると…1回目に現れた彼と2回目に現れた彼は別人じゃないでしょうか…?」


聖輝「べっ別人?!」


優誠「それって…どっちかの松潤が偽物ってこと…?」


小山「可能性はありますね。」


狛犬「そんな…!!」


優誠「そうか!偽物は松潤が万引きをしたかのようにわざとカメラに写った…」


聖輝「じゃっじゃあ…もしかして…松本さんの無実が…証明されたってこと…?」


狛犬「やったぁ!!これで松潤の退学が取り消しになる!!」


小山「あの〜…まだ証拠は不十分だと思います…」


狛犬「えっ?!どうして?」


小山「言葉だけだと簡単に捏造ができますからね…」


聖輝「そうですね…何か目に見えるようなものがないと…」


優誠「くっそぉ…何かねぇのかよ!!」


狛犬「もぉ…せっかく松潤の退学が取り消しになると思ったのに!!」


聖輝「万引きした人が別人だっていう証拠を見つけないと…」


小山「あの〜…証拠ならあります…」


優誠「は?」


狛犬「うそぉ?!どこどこ?!」


小山「いや、あの…さっきの彼が写真撮ってたみたいで…」


聖輝「写真…?」


小山「はい…実はさっきの店員さん…彼に恩があるらしいんです。」


狛犬「恩…?」


小山「はい…何でもこの辺でチンピラに絡まれたところを助けてくれたらしくて…」


優誠「へぇ…」


小山「それ以来彼と仲がいいらしくて、彼がコンビニに来てはよく話しているみたいなんです。」


聖輝「松本さん…優しいですね…」


小山「2回目に現れた時、様子がおかしいと感じてこっそりと写真撮ってたみたいなんです。」


狛犬「そうだったんだ…」


優誠「あの店員ファインプレーだな!」


聖輝「その写真持ってますか?!」


小山「はい、さっき通信でもらいましたので…」


狛犬「見せて見せて!!」


小山「はっはい…これです…」


僕達は小山さんのスマホに送られた写真を見た。

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