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聖輝「どっどうしよう！遅刻しちゃった！」


ガラガラ…


聖輝「すっすみません！遅れました！！」


「「「「「「「！？」」」」」」」


クラスメイトが一斉に僕に顔を向けた。


聖輝「ひぃっ！！」

殺されるかも…！！

「おい。」


聖輝「はっはい…」


「さっさと座れ。」


聖輝「すっすみません…」


僕は空いている一番前の席に座った。


猪塚「今日からこのクラスの担任になった猪塚だ！お前ら…ケンカすんのはいいけど警察沙汰だけは勘弁してくれよ？」


「先生〜強いっすか？」


猪塚「俺か？こう見えてお前らの年の頃は千葉で暴走族やってた。」


「マジかよ！」


「おぉー！！」


猪塚「しかーし！俺が族やってた時に…惚れちまったんだよ…GTOに！！」


「出たー！！GTO！！」


「元ヤン先公かよ！」


猪塚「あははっ！で、今の俺がいるってわけだ！」


聖輝「……。」

すっすごい…

不良しかいないのに…一気に生徒の心を掴んだ…

元暴走族だったから…この不良達の気持ちが分かるのかな…

猪塚「さてと…ん？席が3つ空いてるな…」


「あそこ2つは新渡戸と苅野っすよ。」


「あっ……」


猪塚「ん？新渡戸と苅野…何処行ったんだ？」


「「「「「「「……。」」」」」」」


猪塚「何だ？どうした？」


「いやっ…お前！あいつらどうしたんだよ？」


聖輝「えっ？あっあいつらって…」

もしかして…僕に絡んできた人達のことかな…

聖輝「あっあの人達は…その…」


ガラガラッ


「大変だ！！1年坊2人が病院送りになった！！」


猪塚「びょっ病院送り？！」


「うわっ、絶対新渡戸と苅野のことじゃん！」


「はぁ？あいつら地元でも結構有名なヤンキーだろ？」


「しっしかも！！そいつら殺ったのが…か弱い男子高生だって…」


聖輝「えっ…？」


「「「「「「「……。」」」」」」」」