Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第15章 豪鬼
聖輝「ハァ……」
ほっぺたジンジンする…
ケルベロスにぶたれた頬が、時間が経ってから痛みが増してきた。
聖輝「……。」
「大丈夫か?」
聖輝「えっ?」
声がした方を振り返ると、魔王さんがいた。
聖輝「まっ魔王さん!」
魔王「頬…赤くなっとるな。」
聖輝「えっ?あっいや…これは…」
魔王「ちょっとこっち来い。」
聖輝「えっちょっ!」
僕は魔王さんに公園に連れて行かれた。
聖輝「あっあの…魔王さん?」
魔王「ちょっとそこ座っとけ。」
聖輝「えっ?あっはい…」
バシャバシャ…
聖輝「……。」
何してるんだろう…
聖輝「…きゃっ冷たっ!」
魔王「しばらく当てとけ。」
聖輝「えっ…」
魔王「せっかく綺麗に整った顔が腫れたらあかんやろ。」
聖輝「あっ…///」
魔王「ほな。」
聖輝「あっ魔王さん!」
どうして…こんなに優しくしてくれるんだろう…
聖輝「…魔王さん…」