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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第17章 死神2



そして、昼休み。


聖輝「…じゃあ…行ってくるね。」


優誠「おう、ここで待ってるからな。」


聖輝「うん。」


コンコンッガラガラ…


聖輝「失礼します…」


北島「あっ涼野くん!待ってたよ。」


聖輝「こっこんにちは…」


北島「じゃあタジーは早坂くんとデートしてくるから。」


聖輝「えっ?!」


北島「ではごゆっくり〜」


優誠『ちょっおい!離せよ!!』


北島『うるさいね〜こっちにこい!!』


優誠『げっ?!てめぇ…覚えとけよ!!』


聖輝「ゆっ優誠くん?!」

どうしよう…優誠くん連れて行かれちゃった…!!

ガタッ


聖輝「?!」


錦戸「……。」


聖輝「にっ錦戸…さん…」


錦戸「座って…?」


聖輝「はっはい…」


錦戸「……。」


聖輝「……。」

どうしよう…もしここで刃物突きつけられたら…

聖輝「……。」


錦戸「…涼野くん…」


聖輝「はっはい…!!」


錦戸「…怖い…?」


聖輝「えっ?」


錦戸「俺のこと…怖いやんな…?」


聖輝「あっいや…その……」


錦戸「分かってる…2回も殺しかけて…2回とも…狂犬に傷を負わせたんやから…」


聖輝「……。」


錦戸「俺は…全てを失った……」


聖輝「えっ…?」


錦戸「全てを……失った…」


聖輝「全てを…失った…」


錦戸「あれは…昨年の8月…夏休みの時やった……」

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