Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第3章 入学式
中野「きみのお父さんは昔からな…周りの忠告を一切耳に貸さずいろんなことをしてきた。」
中野「わんぱくでやんちゃ坊主で…周りに迷惑ばっかりかけていた奴だったけど…みんなの人気者だった。」
中野「あいつは誰よりも思いやりがあって…情熱的で…誰よりも一生懸命だった。そんな彼が…私は羨ましかった。」
中野「涼野が亡くなったって聞いた時は衝撃だった…まさかあんなに強い奴が…いとも簡単に命を落とすのかって…」
中野「あいつからきみの話はよく聞いてた。甘えん坊で…寂しがり屋で…素直で可愛い子だって…」
中野「だから…きみには度胸というものがないと思ってた!人の意見に逆らうなんて…ありえないと思ってた…」
中野「でも…きみは正真正銘涼野浩介の息子だ。人の言いなりにならないで、自分の道を歩む…」
中野「……後悔しないのなら…私は何も言わない。」
聖輝「中野さん…」
中野「さが高は普通の高校じゃない!それだけは言っておく…ケガだけはしないでくれよ……」
聖輝「中野さん…ありがとうございます…」
こうして、僕は引き続きさが高に通うことになった。