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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第18章 渋谷先輩



哲雄「いやぁ…ガキ共相手にマジになりすぎたわ…」


大和「ええやん!楽しかったし。」


嶺二「あいつら不良のくせにマジでしたもんね!」


良樹「せやな。」


雪斗「まぁ、これもすばるが誘ってくれた縁やな。」


渋谷「すまんかったな、急に連絡入れて。」


大和「本間に、一昨日急に連絡来たもんな。」


哲雄「俺もデートキャンセルしてきたし。」


渋谷「それは…すまん。」


雪斗「かまへんよ、すばるの頼みやから。」


嶺二「でもすばるさん…何でまた高校に通ってるんですか?」


大和「それ、俺も気になってた。夜間の学校通ってたのに何でもう一回高校行ってんねん?」


渋谷「ちょっと事情があってな。」


良樹「事情?」


哲雄「事情って何やねん?」


渋谷「……。」


大和「すばる?」


雪斗「お前ら!少しはすばるのこと察したれや。」


哲雄「すっすんません…」


嶺二「でもやっぱり気になりますよ!何で仕事休んでまでこんなところに」


雪斗「嶺二!!」


渋谷「雪斗さん、ええんです。」


雪斗「すばる…」


渋谷「俺が高校に通ってる理由は…弟の為や。」


良樹「弟?」


哲雄「弟って…確か事故に遭って入院してるんやっけ?」


渋谷「あぁ、かなり重い事故でな…」


嶺二「弟さんも災難でしたね…」



良樹「えっと、弟と高校が何の関係あるん?」


渋谷「……。」


雪斗「もうええやろ、それ以上突っ込んだら承知せえへんぞ?」


嶺二「はっはい…!!」


哲雄「弟っていつ退院すんの?」


渋谷「早かったら来月。」


哲雄「そっか、退院したらどっか美味い飯でも連れて行ったれよ。」


渋谷「あぁ。」


良樹「せや!このままみんなで弟の見舞い行く?」


大和「賛成!果物とか買って行こうや!」


渋谷「いや、今日はあかん。」


哲雄「何でやねん?」


渋谷「面会時間終わっとる。」


嶺二「えっ?!マジっすか…」


雪斗「また今度やな。」


良樹「あーあ…残念。」


渋谷「……。」

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