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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第18章 渋谷先輩



聖輝「はぁ…楽しかったぁ…」


まさかこんなに楽しいとは思ってなかった。


不良校の球技大会だから、期待してなかったけど、魔王さんのおかけで素晴らしい思い出ができた。


聖輝「ふふっ。」


「随分楽しそうだな〜」


聖輝「えっ?」


篤樹「よっ。」


聖輝「篤樹さん!」


篤樹「ニヤニヤしながら歩いてさ〜いい女でもいた?」


聖輝「ちっ違いますよ!ちょっと…学校が楽しかっただけです!」


篤樹「へぇ…ケンカ三昧?」


聖輝「いいえ、球技大会したんです!」


篤樹「球技大会?」


聖輝「はい!人数は少なかったんですけど、すっごく楽しかったです!」


篤樹「ふーん…」


聖輝「そういえば…篤樹さんって何してる人なんですか?」


篤樹「俺?見ての通りプー太郎だ。」


聖輝「プー太郎って…学校には通っていないんですか?」


篤樹「学校は辞めた、つまんねぇし。」


聖輝「そっそうなんですか…」


篤樹「勉強つまんねぇからなぁ…このまま自由に生きていく方が楽しいだろ?」


聖輝「そうですかね…勉強も大切ですよ?」


篤樹「さが高の生徒に言われても説得力ねぇよ。」


聖輝「いっ言われてみれば…」


篤樹「あーあ、何かおもしれぇことないかなぁ〜」


聖輝「…あれ?その左手首…どうしたんですか?」


篤樹「これ?猫に思いっきり引っ掛けられた。」


聖輝「えっ?!結構傷が深いですね…」


篤樹「まぁな…あいつ爪すげぇからよ…こうガッ!!ってな。」


聖輝「わぁ…痛そう……」


篤樹「随分前につけられたんだけど、おかげで跡残っちまったよ。」


聖輝「そうですか……」


篤樹「お前も猫には気をつけろよ、んじゃ。」


聖輝「あっはい!」

猫かぁ…

威嚇されないように気をつけよっと。

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