Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第4章 家族
聖輝「ぐすっ……ごめんなさい…僕……」
有紀「…ぐすっ…そんなに辛い思いしてたなんて……」
春樹「生徒の都合でさが高に通うことになったなんて…校長酷すぎるだろ…」
一徹「聖輝……」
ギュッ
聖輝「えっ…?」
一徹「両親が亡くなったことはすぐには忘れられないだろう…辛いだろう…悲しいだろう…でもな、お前は一人なんかじゃない。俺達がついてる。」
一徹「俺達のことを…本当の家族として…見てくれ…」
聖輝「えっ…?!」
有紀「…そうね…聖輝くん…寂しかったら我慢しないで…いつでも私達に甘えていいのよ……」
春樹「…俺…聖輝くんがさが高だからって…軽蔑したりしない。だって…聖輝くんがいい子だって…知ってるから…」
聖輝「ぐすっ…大将さん…女将さん…春樹くん……」
一徹「これからは俺のこと父ちゃんって呼んでくれ!」
有紀「あらっじゃあ私はお母ちゃんかしら?」
春樹「いやいや!いきなりは無理だろ!」
聖輝「…ふふ、ありがとうございます…」
大将さんに女将さん、春樹くん…本当にいい人達だ…
こんな僕を受け入れてくれるなんて…
僕に…
もう一つの家族ができたような感じがした。