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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第20章 夏の思い出



聖輝「でね!その時の優誠くんの顔が面白くって!」


忠義『マジで?!写真とかないん?』


聖輝「うーん…その時の写真はないなぁ…」


忠義『えぇ…見たかったなぁ〜…』


聖輝「でもね、いっぱい写真撮ったから忠義くんに見せてあげるね。」


忠義『うん!楽しみにしてる!』


コンコンッ


『涼野ー?起きてる?』


聖輝「えっ?…あっ!!」


忠義『えっなに?!』


聖輝「…朝になってる……」


忠義『ぷっ…あははっ!!今気づいたん?』


聖輝「えっちょっ…えぇっ?!何時間しゃべったの…?」


忠義『8時間はしゃべってる。』


聖輝「はっ8時間?!」


忠義『あははっ!!めっちゃしゃべってるやん!』


聖輝「ひゃあ〜…話すのに夢中で全然時間気にならなかった…」


忠義『せやね〜俺も徹夜明けやし。』


聖輝「あっ!ごっごめんね!病室にいるんだよね…?」


忠義『ええって、個室やし。』


聖輝「わぁ…本当にごめんね!」


忠義『ええよ、俺が聞きたかったんやし。』


聖輝「忠義くん…」


ガチャッ


松本「って…起きてるなら返事しろよ!」


聖輝「ひゃあっ?!まっ松本さん!」


松本「何だよひゃあっ?!って…」


聖輝「だって…」


松本「朝飯できてるけど?」


聖輝「あっはい、すぐ行きます!」


松本「早く来いよ?」


聖輝「はーい。」


バタンッ


聖輝「はぁ…あっ、もしもし?」


忠義『もしもし?大丈夫?』


聖輝「うん、大丈夫だよ。」


忠義『俺もそろそろ朝食の時間や…ここで電話終わろっか。』


聖輝「うん…そうだね…」


忠義『聖輝くん、また病院に来てくれる?』


聖輝「うん!写真持って行くね!」


忠義『ありがとう!じゃあね。』


聖輝「うん、またね。」


ピッ


聖輝「…充電やりっぱなしだから気づかなかったんだ…」

スマホも熱い……

聖輝「しばらくスマホ使わないでおこっと。」


僕は朝食を食べに下に降りた。

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