Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第5章 さが高
聖輝「…まっ魔王…?」
優誠「そう。魔王って呼ばれる人がこのさが高No.1らしい。」
聖輝「なっNo.1……」
まず魔王って名前がすごい…
聖輝「そっその魔王って…どんな人なの…?」
優誠「それがさ…学校に来てないらしい。」
聖輝「えっ?」
優誠「何でもすっげぇ気分屋らしくて、稀にしか学校に来ないらしい。」
聖輝「稀に……」
優誠「でもさ、その魔王に会えた奴はすっげぇ運がいいらしくてさ…」
聖輝「そうなの?」
優誠「おう、魔王に会った奴は……」
聖輝「うんうん。」
優誠「秒殺で病院送りされるんだって。」
聖輝「えっ?!それ…アンラッキーだよね?!」
優誠「あははっ!確かにな、会ってすぐに秒殺って恐ろしいなぁ〜」
聖輝「そっそうだね…考えただけでも恐ろしい…!!」
優誠「何ビビってんだよ!下克上するんだろ?」
聖輝「下克上…?誰が…?」
優誠「お前。」
聖輝「ちょっ…無理無理!!何考えてるの?!」
優誠「いやいや、お前ならいけるって!その狛犬?と一緒に戦えば!」
聖輝「そんな…僕死んじゃうよ!!」
優誠「大丈夫大丈夫!」
聖輝「ぼっ僕…絶対何もしないからね?!」
優誠「何だよ!しけるわ〜」
聖輝「いやっ…普通に考えたら分かることだよ…?」
優誠「あーあ、そろそろ本気のてっぺん狩りとか見たいなぁ〜」
聖輝「……。」
やっぱりさが高は…恐ろしい…