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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第21章 御曹司の秘密



聖輝「ふぅ…ごちそうさまでした!」


有紀「お粗末様でした。」


一徹「いやぁ〜聖輝と一緒にメシ食ったら楽しいな!」


聖輝「えっ?」


有紀「そうね、美味しそうにぱくぱく食べてくれてこっちまで嬉しくなっちゃうわ。」


聖輝「いやぁ〜…すごく美味しくて…」


一徹「聖輝さえよかったらいつでもメシ食いに来いよ!」


聖輝「はい!ありがとうございます!」


有紀「あら、聖輝くんそろそろ出る時間じゃない?」


聖輝「あっ本当だ!家に戻らないと…」


一徹「家に戻るのか?」


聖輝「はい、今日いる教科書とか家に置いたままなので…」


一徹「そうか、じゃあ車出すから送ってやるよ。」


聖輝「えっ?」


一徹「そうね、その方が早いわね。」


聖輝「でっでも…」


一徹「遠慮すんなって、俺達の仲だろ?」


聖輝「大将さん……」


有紀「あと、はいこれ。」


聖輝「えっ?」


有紀「お弁当、聖輝くんの分も作ったから持って行って。」


聖輝「いいんですか…?」


一徹「持ってけ持ってけ!」


聖輝「女将さん……」


僕は大将さんと女将さんの優しさに感動し、涙がこぼれそうになった。


一徹「おいおい、何泣きそうになってるんだよ?」


聖輝「だって…こんなに優しくしてくれて…」


有紀「あらあら、んふふ。」


一徹「ほら、行くぞ!」


聖輝「ぐすっ…はい!」


僕は涙を拭いて、大将さんに自宅と学校まで送ってもらった。

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