Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第22章 大倉くん2
若井『分かった。ゆっくり休んでね。』
僕は今日、バイトを休んだ。
だって…櫻井様と顔を合わせるかもしれないから……
聖輝「……。」
もう…翔くんと会わない方がいいな……
聖輝「…秘密を打ち明けて…嫌われよう…」
〜♪♪♪
聖輝「あっ…忠義くん……」
ピッ
聖輝「もしもし…?」
忠義『聖輝くん…元気ないけど…大丈夫?』
聖輝「えっ?あっううん、何でもないよ?どうしたの?」
忠義『そう…あっあんな!俺…来週退院することになってん!』
聖輝「えっ?!本当?!」
忠義『うん!リハビリも問題ないって…だから退院してもいいって!』
聖輝「わぁ…よかったね忠義くん!」
忠義『うん!これでやっと…やっと外に出られる……』
聖輝「忠義くん!退院したら春樹くんと3人で出かけよ?」
忠義『えっ?』
聖輝「春樹くんと話してたんだけど、忠義くんと3人で旅行にも行きたいねって…」
忠義『春樹……』
聖輝「一緒にお出かけできる日を楽しみにしてるね!」
忠義『…うん、俺も楽しみにしてる!』
聖輝「んふふっ、あっそうだ!あのね、僕の友達が忠義くんに会ってみたいって言ってるんだけど…」
忠義『えっ?俺に?』
聖輝「うん、一緒に熱海に行った友達なんだけど…忠義くんの話したらみんな会ってみたいって。」
忠義『そうなんや〜ええよ!連れてきてよ!』
聖輝「本当?!」
忠義『うん!聖輝くんの友達に会ってみたいし!』
聖輝「ありがとう!友達に連絡するね!」
忠義『うん!』
『大倉くん、お兄さんが来てくれたよ。』
忠義『あっ、兄ちゃん!』
『来週退院するんやって?』
忠義『うん!先生もリハビリ問題ないって!』
『そうか…よかった…』
忠義『うん!…あっごっごめん!放ったらかしにしてた!』
聖輝「ううん、僕電話切るからお兄さんとおしゃべりして?」
忠義『ごめん…また連絡するね!』
聖輝「うん!じゃあね。」
忠義『じゃあね。』
ピッ
聖輝「忠義くん退院かぁ…」
春樹くんと一緒に遊びに行ける!
聖輝「ふふっ、あっ!優誠くん達に連絡しないと!」