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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第22章 大倉くん2



聖輝「ねぇ忠義くん、退院したらどこ行きたい?」


忠義「えっ?」


聖輝「どこでもいいよ?遊園地とか動物園とか繁華街とか…」


忠義「あっうん…どこがええかなぁ〜?」


狛犬「あっそうだ!せっかくだからサイクリングしようよ!」


松本「サイクリング?」


狛犬「うん!思いっきり漕いだらすっごく気持ちいいよ?」


二宮「却下。」


狛犬「えぇっ?!何でよ?!」


二宮「だるい。」


優誠「どうせならバイク乗らね?」


聖輝「えぇ…僕免許持ってないよ…?」


優誠「2人乗りすりゃいいんだよ!」


忠義「でも、2人乗りって大型やないと違反になるんちゃう?」


優誠「あっ…」


狛犬「じゃあやっぱりサイクリングだね!」


聖輝「わぁ〜楽しそ〜!」


松本「バイクに比べたら地味だけど、まぁいいんじゃない?」


二宮「ハァ……」


聖輝「ね?忠義くんもどうせなら思いっきり身体動かしたいよね?」


忠義「あぁ…うん、せやね。」


狛犬「じゃあ決まり!!」


優誠「サイクリングしてちょっと広い野原とかでピクニックしない?」


聖輝「きゃあ〜やるやる!」


松本「さが高連中がピクニックかよ…」


狛犬「いいじゃん!美味しいお弁当作ってきてよ!」


松本「えっ俺が全員分作るの?」


二宮「あなた以外誰がいるのよ?」


優誠「だよな!」


聖輝「よろしくお願いします!」


松本「ったく…仕方ねぇなぁ…」


忠義「……。」


聖輝「忠義くん?」


忠義「えっ?あぁ、うん!楽しみやね!」


狛犬「だよね〜!」


二宮「ふん、ガキが。」


優誠「おいおい、お前だって内心楽しみ〜♪って思ってるんだろ?」


二宮「は?思ってねぇから。」


松本「照れ隠しすんなって。」


二宮「してない!」


忠義「へぇ〜二宮くんはシャイなんやね。」


二宮「うるさい!」


聖輝「あははっ、僕ちょっとトイレ行ってくるね。」


狛犬「いってらっしゃーい!」


僕はトイレに行く為に、病室を出た。

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