テキストサイズ

Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第25章 武田信玄2



信玄「1人で来るとはな…」


聖輝「1人じゃない方が良かったですか…?」


信玄「いや、その方が都合がいい…」


聖輝「…お話は…何ですか…?」


信玄「…拙者が貴様に忠告したことを覚えているか?」


聖輝「…優誠くんとは関わるなって…ことですか…?」


信玄「そうだ。今すぐ連むのはやめろ。」


聖輝「…嫌です……」


信玄「あいつだけじゃない…周りにいる輩とも連むのはやめろ。」


聖輝「嫌です!」


信玄「最終忠告だ、あいつらとは関わるな。」


聖輝「嫌です!」


信玄「貴様の為だ、今すぐ離れろ!」


聖輝「嫌です!!」


信玄「離れろ!!」


聖輝「絶対に離れません!!」


信玄「……。」


聖輝「……。」


信玄「…あとで後悔するだろう…1人にならなかったことに……」


聖輝「…何で…そこまで言うんですか…?」


聖輝「どうして…僕の友達を傷つけるんですか…?」


信玄「貴様を守る為だ…」


聖輝「それって…どういうことなんですか…?」


信玄「……。」


聖輝「これ以上友達を傷つけたら…僕は絶対許しません!」


信玄「…愚か者め……」


スッ……


聖輝「?!」


信玄「貴様には身体で分かってもらうしかないな…」


聖輝「…っ…!!」

何処にいるの…?

ビュンッ!!


ガッシャーン!!


聖輝「??!」


信玄「貴様を納得させることなんて、朝飯前に過ぎぬ…」


聖輝「…こっこんなことで…ぼっ僕を説得させられると思ったら…大間違いです!!」


ばっ!!


聖輝「さっさぁ!どこからでもかかってこい!!」


しーん……


聖輝「…あっあれ…?」

いなくなった…?

聖輝「…ハァ…怖かっ」


ビュンッ!!


ガシッ!!


聖輝「ひぃっ??!」


信玄「お前は1人だと何もできぬ。」


ギュウゥ……


聖輝「っ…ゔっ…!!」


信玄「だが心配することはない…これからも1人でも戦えるように強くなればいい。」


ばっ!


聖輝「ゲホッゲホッ…!!」


信玄「あいつらと連んでいると、今よりももっと苦しむことになるだろう…」


聖輝「ゲホッゲホッ…ゲホッ…」


信玄「この世で信用できるのは己だけだ……」


聖輝「ゲホッ…そんな…こと…ない……」


信玄「なに…?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ