Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第5章 さが高
ガラガラ…
聖輝「おはようございます!」
一徹「おぉ、聖輝!」
有紀「おはよう、聖輝くん。」
聖輝「今日も一日よろしくお願いします!」
「よっ!聖輝くん!今日も可愛いね〜」
聖輝「えっ?!もぉ…僕男ですよ?!」
「あはははっ!!」
一徹「あははっ!今日も頼むな、聖輝。」
聖輝「はい!」
僕はお店の奥で制服に着替え、接客を始めた。
「いっちゃん。忠義どうしてんの?」
一徹「それがな…まだ1ヶ月くらいリハビリがかかるらしくてな…」
「うわぁ…そんなに酷かったの…交通事故…」
有紀「えぇ…」
聖輝「あっあの…その…忠義くんの交通事故って…どんな事故だったんですか…?」
一徹「あぁ…横断歩道が青の時にな、酔っ払った大型トラックの運転手が信号無視してそのまま…」
聖輝「えっ…?!」
有紀「命を取り留めただけでも奇跡よね…」
「自転車に乗ってて、それが盾になったって話だろ?」
一徹「そうらしいな…」
聖輝「……。」
有紀「…ごめんなさいね…思い出させちゃった…?」
聖輝「あっいえ……」
一徹「まぁ、でも帰ってくるんだからそんな心配することはないだろ!」
「忠義くん帰ってきたらパーっと退院祝いやろうぜ!!」
「おぉ〜いいね〜!!」
有紀「…大丈夫…あなたには私達がいるから…」
聖輝「女将さん…」
僕は女将さんの一言に救われた。