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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第25章 武田信玄2



そんなある日のことだった。


大和「一緒に遊ぶん久しぶりやな。」


隆平「ごめんね、勉強ばっかりで…」


大和「ええって、気にすんなよ。」


隆平「ありがとう…」


大和「どう?海南行けそう?」


隆平「うん、この調子やったらね。」


大和「おっ!さすが天才児!余裕やね〜」


隆平「余裕やないよ!過去問解いたけど7割しか解けなかった年度もあったし…」


大和「マジで?!隆ちゃんで7割とかめちゃくちゃやん!」


隆平「それくらいレベルが高いってことやね。」


大和「うわぁ…油断できひんな…」


隆平「うん…」


大和「あんまりさ、力むなよ?」


隆平「うん、ありがとう…」


大和に励まされると、元気が出てくる。

さすが親友やなぁ…

大和「…実はさ、隆ちゃんに話があるねん。」


隆平「話?」

何やろ…?

大和はいつもより真剣な表情をしていた。


隆平「話って…なに?」


大和「あんな…俺もさ、海南受けることにしてん。」


隆平「えっ?!」


大和「何よその顔!俺の学力じゃ到底無理って言いたいん?」


隆平「いや、そうやなくて…だって大和…受験するそぶり全然なかったから…」


大和「そりゃそうや、誰にも言ってへんからな。」


隆平「えっ?」


大和「一番にさ、お前に報告しよう思ってずっと黙ってた。」


大和「ギリギリに報告したんもお前の勉強の邪魔をしたくなかったから。」


隆平「大和……」


僕は大和の告白にびっくりした。


まさか僕と同じところに受験するなんて…

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