Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第25章 武田信玄2
先生「今回のテストのトップは…丸山!」
「「おぉ〜!!」」
先生「今回も100点だ、おめでとう!」
隆平「ありがとうございます!」
先生「いやぁ〜、お前は本当にすごいな!」
隆平「えへへっ」
昔から、僕は優れていた。
テストでは必ずクラスで1番を取り、体力テストや学年スポーツ大会、あらゆる分野で最優秀賞を得るほどだった。
「うわぁ〜、また隆平1番かよ!」
「丸ちゃんって本間天才やね〜!」
「おまけに容姿もイケてるんが腹立つわ〜!」
隆平「いやいや、たまたまやって。」
大和「はぁ…ええなぁ…俺も1回でええから『たまたまやから。』とか言ってみたいわ〜」
隆平「あははっ」
小さい頃から、何でもできた僕。
当然両親は僕のことを自慢に思っていた。
父親「ほぉ…また府内学力テスト1位か!」
母親「まぁ〜すごいわ〜!」
隆平「えへへっ、ありがとう!」
父親「小学校1年から6年まで全て1位!こりゃすごい!」
母親「ねぇ〜、こんなポンコツな親からよくこんな優れた子が生まれてきたもんだわ。」
隆平「ポンコツって…」
父親「こんな完璧な息子を持って…父ちゃん鼻が高いわ!」
母親「本間やね〜うふふっ」
父親「この調子やったら海南も楽勝やな!」
母親「ねぇ〜楽しみね。」
海南学院中学校。
全国でも有名な中高一貫の進学校。
この冬、僕はそこを受験することになっている。
隆平「過去問解いてみたけど、なかなか難しかったよ?」
父親「大丈夫だ!いつもの調子でいけば絶対合格する!」
母親「私達も隆平のサポートするから、何でも言ってね。」
隆平「うん、ありがとう!」
僕は両親の期待に応えるように、家に帰ってずっと勉強していた。