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聖輝「…ゔぅ……」

一人で上級生の校舎に行くの怖いな…

優誠くんも付き合ってくれてもいいのに…

聖輝「…ハァ…」


「あれ？涼野くん？」


聖輝「えっ？」


声がした方に顔を向けると、狛犬さんと二宮さんがいた。


狛犬「どうしたの？何か用事？」


聖輝「あっはっはい…ちょっと…」


二宮「お前、あの金どうしたの？」


聖輝「えっ？あっ…あれは…僕が…」


狛犬「そうなんだ〜」


二宮「チッ…半分くらいよこせや。」


聖輝「だっダメですって！あれは魔王のお金なんだから…」


狛犬「えぇ〜絶対違うと思う！」


二宮「俺も、あの魔王がこんなことする訳がない。」


聖輝「でっでも！あのカメレオンの時計は…魔王の特徴の一つなんですよね？」


狛犬「そうだけど…」


二宮「…で？何してんの？」


聖輝「あっそうだ、あの…錦戸さんって知ってますか…？」


狛犬「錦戸？誰？知ってる？」


二宮「さぁ？名前すら聞いたことないな…」


聖輝「あっあの…しっ…死神って呼ばれてる人なんですけど…」


狛犬「えっ？！死神？！」


二宮「あぁ…さっき1年の校舎で暴れてたって…」


聖輝「やっやっぱり知ってるんですか…？」


狛犬「うん！超有名だよ！悪霊退散！！って言いながらいろんな奴ボコボコにしちゃうんでしょ？」


二宮「悪霊退散とは言ってなかったと思うけど…相当残酷な戦法だってことは…」


聖輝「そっそうですか…」


狛犬「ん？涼野くん何で死神のこと聞くの？」


聖輝「いや…それは……」