
Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第6章 死神
北島「錦戸くんはね…あんな乱暴なことする子じゃないんだよ!お花が好きで…保健室のそばの花壇の手入れを毎日欠かさずやってくれたんだ…」
北島「口数は少なくても…私には笑って話をしてくれたんだ…あの笑顔をもう一度見たいんだ!!」
優誠「いやっそう言われても俺ら関係ないし…」
北島「いーや!!ここで会ったのも何かの縁だ!!なっ?頼む!!」
聖輝「でっでも…元に戻すなんて…どうやって…?」
北島「大丈夫だ!大安の日以外に錦戸くんと話せばいいんだ!」
優誠「えっ?」
北島「錦戸くんが暴れるのは大安の日だけ、あとはごく普通の男の子だから!」
優誠「いやっでも…」
聖輝「……分かりました…」
優誠「分かりましたって…はぁ?!」
聖輝「できる限りのこと…してみます!」
北島「ほっ本当か?!」
優誠「待った待った!こんなおっさんの言うこと聞く必要ないだろ?!」
聖輝「でっでも!もし元の姿に戻ってくれたら…もう犠牲者は出ないんだよ…?」
優誠「いやっでもさ…」
聖輝「僕は嫌…もうあんなにいっぱい傷つく姿…見たくないよ…!!」
優誠「ルーキー…」
北島「ありがとう!!きみ、名前は?」
聖輝「涼野聖輝です!」
北島「涼野くん!どうか錦戸くんのことよろしく頼む!!」
聖輝「はい!」
優誠「ハァ…マジかよ…」
あの死神を消す為にも…犠牲者を出さない為にも…頑張らないと…!!
