
Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第6章 死神
櫻井「聖子ちゃんはさ、週に何回シフト入ってるの?」
聖輝「えっと…土曜日だけですね…」
櫻井「えっ?土曜日だけ?何で?」
聖輝「いや…実は掛け持ちしていて…そっちのアルバイトも大変で…」
櫻井「えっ…聖子ちゃん…お金に困ってるの…?」
聖輝「困って…ますね…はい…」
二宮さんにパクられた10万円分稼がないといけないから…
櫻井「そうなんだ…でもさ、このバイトって楽しくない?」
聖輝「えっ?」
櫻井「誰かと楽しくおしゃべりするだけで給料もらえるんだよ?飲食店やコンビニとかで働くよりずっといいと思うよ!」
聖輝「言われてみれば……」
櫻井「ね?だから、もう少し聖子ちゃんと会える機会が欲しいな…」
聖輝「櫻井様…」
どうしよう…10万稼げたら辞めようと思ってたけど…
確かに櫻井様の言うとおり…このお仕事…楽しいかもしれない…
聖輝「…もう少し…頑張ってみようかな…」
櫻井「えっ本当に?」
聖輝「はい…もう一日…シフト増やしてみます。」
櫻井「うん、ありがとう聖子ちゃん!」
聖輝「はい…」
何でか分からないけど…やる気が出てきた…
この仕事頑張りたいって…思い始めた。
