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トクベツ、な想い

第13章 13








俺は黙って潤の後についていった


すっかり暗い夜の景色の中

路地裏で通り過ぎる人達は、手を引かれ歩いている俺の方を不思議そうに見つめるけど

…離してほしくないと思った


結局、あのオカマさんのところには行けなかったけど


路地裏を後にした








マンションに着いて、真っ直ぐ潤の部屋へ連れていかれた


部屋のドアを閉めると繋いでいた手を引き寄せられ、玄関で潤に抱き締められる



「……どした?」


「…翔くん…」



真っ暗な部屋に、今何時なんだろうと思いながら電気のボタンを探るよう壁に手を伸ばした

その手を潤が握る


俺の肩に埋まっていた顔が離れていって、唇に柔らかいものが当たった


暗くてよく見えないから目を閉じて…

静かに当てるだけのキスを繰り返した


次第に深くなっていき舌が絡みだすとクチュッと音が響く


なんかやらしい…


目を開ければ暗闇に慣れだした瞳が潤を捉えて

潤もこっちを見つめてて


ずっと…見てたんかな…


そう思うと恥ずかしかったけど…
視線を合わせたまま、水音と吐息を漏らしながら没頭した



今日はほぼ酒の入っていないシラフに近い状態だからか、いつにない緊張となんとも言えない興奮が襲って

お互いに硬くなったモノが当たる



「…翔くん…ベッド行こ?」



いつも飲み終わりでソファだったから
1度押し倒されてはいるけど…言われたのは初めてだった



「…うん…」



これからされることはいつも通りのことなのか
それともそういう意味なのか…分からなかったけど頷いた

ちゃんとした覚悟を持って


俺の腕を引っ張って少し強引に足を進まされると
寝室に入りベッドに座らされる



「…脱がしてもいい?」



俺と同じ目線になって聞かれ、数秒置いて小さく頷いた


寝室は少しカーテンが空いていて
そこから差し込む月の光が部屋を明るく照らし
服を脱がしている潤の顔がはっきり見えた


男らしくてキレイな顔…


あっという間に下着だけにされ
勃起した俺のが履いていたボクサーパンツに膨らみを写す

思わず手で隠す仕草をした



「俺も同じだから恥ずかしくないよ」



そう言って次々と潤も服を脱いでいき

同じように下着だけになって、膨み浮いたソコの形がよく分かった


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