トクベツ、な想い
第13章 13
「んっ…あ…締めつけ、ヤバっ…」
「ばっ…ああぁっもうむりぃっんっん"…っ…」
自分の頭を両手で抱え、白濁を出した
イった中を数回突いてから吐息を漏らし潤も達する
3回目だから大した量は出なかったけど
体を揺らして出した余韻に浸かった
声を出しすぎたのか、喉が乾燥してしまって掠れた咳が出た
「は…はぁ…大丈夫?」
「…はぁはぁ…コホッ…は…誰のせいだと」
「ごめん…」
本気で落ち込んだ表情をされてこっちが戸惑ってしまった
中から潤のが出ていってからぐいっと腕を引き寄せ俺の横に寝かせると
自分の前髪を掻き上げて唇を奪った
「…本気で言ってねぇよ…分かるだろ…」
そう言ってやると、行為の時とは打って変わって
優しい目でやんわり微笑みかけられる
なんだこの愛しい生き物…
抱かれる前とはまた違って見える
体を重ねるって…ひとつになるってこんなだっけ…
知らない
こんな胸を打つような体験したことない
「…潤…」
「ん?」
頭に手を置き、静かに撫でた
「…ずっと…一緒だからな…」
心から沸き上がる言葉を言った
「…蓮くんから…聞いた?」
「あ、うん…でも今、ホントにそう思ったから」
ビックリしたように見えるけど、ぶれない潤の瞳
「…本当だね…本当だったね」
「え?」
「"幸せな瞬間"…だね」
「あぁ…」
ちょっと照れくさくて、擽ったいねって笑いあった
本当だった、痛みも気にならないくらい満たされた
今少し痛い腰も甘く感じて
潤の前では全てが愛しいものになって
痛い概念が覆される
「はぁ…この感じ…たまんないね」
潤が、もう色々ベタベタだったのに顔と体をすり寄せてきて
なんだか小動物みたいな行動にクスッと笑った
もう眠気が限界だった俺達はそのまま布団だけ掛けて
幸せな雰囲気に包まれながら夢の世界へ落ちていった