トクベツ、な想い
第15章 15
息も絶え絶えに襟首を舐める潤の方へ顔を向けた
暗くて、体が揺れてちゃんとは見れないけど
汗に濡れた髪…熱に犯された瞳…
欲に溺れたこの顔は俺が作り出した、俺だけの潤
「は…っあ、…激し、んっあ、あ、ん…っ」
潤の方がすでに限界のようで
俺のを扱く手を離し体を上げると、腰に手が戻って動きは激しさを増した
「っしょ…くん、俺…ダメかも…」
「ん…んっい…から、ぁあっあっ、あっ、…っ」
「はぁ…は…んっ…イ…ちゃっん"」
言ってから数秒で中のモノが脈打ち、同時に俺のからも白濁がびゅっと出た
「ん…はぁ…はぁ」
名残惜しそうに潤の腰が緩く動くのを感じながら
前を擦られなくても達したことに、少し衝撃を受けていた
満足した潤の体が離れたら、直ぐ様尻を横に倒す
この体位きつい…
「はぁ…このコンドームいいね、生でヤってるみたい…」
そうなんだ…知らないで買ったからな…
「俺も買おうかな」
「やめて…俺、死んじゃう…はぁ…」
息を整える中でボソッと溢すと、にっこり笑い抱きついてきた
「うっ…」
「今度はもっと優しくするよ」
「俺も使いたい…」
「誰に」
「潤しかいねぇだろ」
「まだ諦めてなかったの?」
もちろんと汗だくな顔で、不適な笑みを浮かべて見せた
「ホントは潤に使おうと思って買ったやつだし」
「え!?そうなの!?」
「…結果的に自分に…使うことになっちゃったけど…」
恥ずかしくなってまたまた枕に顔を埋めようとうつ伏せになった時、熱を持った体にひんやりとした感覚が染みた
怠い体を起こしてランプをつければ、ローションと白濁でベトベトなシーツが照らされる
「あー…これじゃ寝れねぇな…」
潤にベッドから降りるように言ってからシャワーを勧めた
手伝うと律儀に返すけど服を適当に渡して、半ば強引に行かせると自分も服を着てシーツを取り替える
マットレスと布団に被害なくて良かった…
痛い腰にムチ打ってリビングに行き、床に置いてしまっていた袋をとった
中を覗くと、今回はラザニアと彩り野菜のパスタだった
「うわ…急に腹減ってきた…」
腹の虫も追うように鳴って、何も食べてなかったことを思い出す