トクベツ、な想い
第18章 18
『…潤、俺の気持ちを聞いてください…
最初はホントにただの可愛い後輩…友達で
潤は違ったのに全然気付けなくて…
初めて気持ちを聞いた時はビックリした
男同士でこんなことあるのかって思ったのが正直なところ…
今思うとあの時言ってくれて…俺の気持ちも気付かせてくれて…良かった、ありがとう
どんどん潤を知ってく度に…きらきらした笑顔を見る度に、俺の心はときめいてます
今は…会えてないからすごい沈んでるけど…
喜怒哀楽はもう、どんな些細なことでも潤の言葉や行動で決められてる
好きって気持ちが止まりません
もう…もしかしたら潤は俺の横には戻ってきてくれないかもしれない
でも、応援します
この気持ちを教えてくれた…会えた、それだけで十分
できれば傍にいてほしかったけど…潤の人生だから
幸せになってくれたら、俺は満足…
たった4ヵ月という…短い期間ではあったけど
この気持ちをありがとう……』
ープッ…
俺…こんな声してんだ…
てかめちゃめちゃ恥ずかしいんですけどぉー…
両手で顔を覆うとiPhoneを持ったまま後ろから優しく抱き締められる
「…ありがとう、翔くん…すごい伝わった…」
コクっと頷く
「でもね…俺が幸せになるにはね…翔くんが必要なんだよ…?」
「…うん…」
「これからも俺の横にいてよ…」
「…うん…」
顔を防ぐ手を外され顎を掴まれると
後ろの唇に向かい誘導されて、とろけるようなキスをした
俺達はもう1度愛し合って
冷めちゃったよって笑いながらかなり遅めの晩御飯を食べて
潤が腰にシップを貼ってくれて
足をマッサージしてくれて…
またあの兄妹にお礼しに行かなきゃなって少し話し
潤の腕枕で、体をくっつけて眠りについた
もう離れない
なんとも言えない幸福感に
このまま
明日なんかくるなって思った